観客に準優勝メダルをプレゼントしたガンバ大阪オ・ジェソク選手がやさしいと話題に!→それは本当に称賛される行為ですか?

今回はサッカーの話。

Jリーグガンバ大阪の韓国出身DFオ・ジェソク選手は、2013年にチームに入団し、今年が4年目のシーズンです。
10月15日にはJリーグ3大タイトルのひとつ「JリーグYBCルヴァンカップ」が行われましたが、オ・ジェソク選手はベンチ入りしたものの出番はなく、チームはPK戦で敗れて準優勝となりました。

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準優勝の表彰後にオ・ジェソク選手のとった行動


ガンバ大阪は準優勝チームとして表彰を受け、選手にはそれぞれ準優勝のメダルが授与されましたが、その授賞式直後にオ・ジェソク選手がとった行動が称賛されています。

 


表彰台から降りるや否や、通路わきの障害者席の観客に準優勝のメダルをプレゼントしたそうです。
この計らいに、サポ―ターはオ・ジェソク選手を称賛。貴重な準優勝メダルを惜しげもなくプレゼントする優しさが多くのファンの心を打ちました。


メダルをファンにプレゼントとすることの是非


この話、いい話ですよね?私も最初はそう思いました。
ただ、どうしても引っかかるのが、プレゼントしたのが準優勝のメダルだということ。これがシューズやユニフォームのプレゼントなら手放しで称賛できるのですが、私はどうしてもこの点に違和感を覚えました。

メダルやトロフィーというものは、その競技の参加者へ対する大会主催者からの評価であり、ねぎらいであるわけで、競技を観戦していた一般人が受け取るのはちょっと違います。あくまでオ・ジェソク選手本人に対して贈られたものなのですから。
そのメダルを他人に譲渡することは、大会主催者やスポンサーから見れば大会の権威を軽視しているともとれる行為だと思います。

事実、2009年には同じく準優勝に終わった川崎フロンターレの選手が、表彰直後に準優勝メダルを外して悔しさを露にし、問題になったことがありました。

news.livedoor.com

 

オ・ジェソク選手も壇上から降りた後とはいえ、すぐにメダルを外してファンにプレゼントしたわけです。
このことから、以下の疑念が浮かびました。

これは「プレゼントするためにメダルを外した」のではなく、「メダルを外したからプレゼントした」のではないか?
そして、「もし優勝メダルだったとしても同様にプレゼントしていたのか」?

 

以前にも準優勝メダル即外しをしていたオ・ジェソク選手


ガンバ大阪は昨年も同大会で準優勝に終わっていますが、実はこのときもオ・ジェソク選手は表彰後すぐにメダルを外していたそうです。 

 

これらを勘案すると、今回の行為は近くにいたファンに要らないメダルを押し付けただけと見えなくもなく、やはり大会に対するリスペクトを欠いた行為ではないかと思うのです。

メダルやトロフィーといった品々は、表彰された本人が持ってこそ意味があるもので軽々しく人に与えるものではありません

望まない色のメダルだったとしても、立派に称えられて受け取ったものなのですから、記念品として大切に保管するのが本来あるべき形だと思います。