選手宣誓の右手を挙げるポーズはナチス由来というデマ
高校野球などでお馴染みの選手宣誓のポーズ。
これがナチスドイツ由来だから辞めるべきという主張があるのだそうです。
こちらが今回問題提起しているアナウンサーでタレントのサッシャさんのブログ。
ナチスドイツが国威高揚に利用したベルリンオリンピックを由来としているのでやめるべきではないかとのご意見です。
日本の様々な場所で結構日常的に行われている「選手宣誓の時の右手を上げるポーズ」僕がドイツから日本に来た小学校4年生の時初めて日本式の学校の運動会に参加して(正確にはフランクフルトの日本人学校補習校で運動会は経験済み)初めて選手宣誓のポーズを見て内心ぶっ飛びましただってこのポーズ…ナチス式敬礼のポーズなんです…(中略)大人になって調べてみると…このポーズ本当にナチス式敬礼だったのです!というのも選手宣誓のこのしきたりが日本に伝わったのが1936年のベルリンオリンピックがきっかけだったのだとか。当時のドイツはナチス政権開会式でヒットラーに向かって選手宣誓したのがそのまま当時同盟国だった日本に伝わりその慣例だけ戦後も残ってしまったということらしいのです…
ベルリンオリンピックだけをもとにして日本の宣誓文化が根付いたのかどうかは検証が必要ですが、そこにナチス式敬礼という認識があったかどうかは疑問です。
ベルギー・フランスがナチスドイツに侵攻されたのは1940年で、オリンピックよりも十数年後のこと。
世界中でタブーとなっているナチズムについて、敏感になるのは分かります。
デリケートな問題だからこそ見極めはしっかりしないと、「疑わしきはクロ」の押し付けになってしまいますね。