「日テレ24時間テレビで両脚マヒの少年に対する虐待シーンがあった」はデマ
またデマが蔓延しているようです。
今度は27日から28日にかけて放送された日テレの24時間テレビが標的に。
24時間テレビの富士登頂企画で虐待?
両脚にマヒがある少年が富士山の登頂を目指すという企画で、同行した父親が暴力をふるうシーンが映されていたとネットメディア・ブログを中心に紹介されています。
いずれも、「両脚マヒの少年を無理矢理立たせようとした」「途中で座り込んだ息子に父親がブチ切れた」「頭部を叩いた」というようなもの。
情報の発信源はツイッターに掲載されたGIF動画のようです。
【gifあり】24時間テレビで障害児への虐待が放送されるhttps://t.co/y2TtVGvfav
— かねごん (@KanegonKyouso) 2016年8月28日
どうして子供が嫌がることをするのか。大人の自己満足に巻き込むんじゃない。 pic.twitter.com/v6ELhdSTQ1
実際はどうだったのか
では実際はどうだったのかというと、これは山頂に到達した少年を父親が讃えているシーンで、喜んでいるシーンや頬をさすっている部分をカットしたGIF動画だったため、いかにも虐待っぽく見えていただけでした。
【24時間テレビで両足麻痺の富士山登山の男の子が父親に殴られ虐待される】とあるのはデマ。
— dhfe (@alumikan114514) 2016年8月28日
「富士山頂ゴール→少年の書いた手紙を浜口京子が代読し一同感動→AKBの歌の途中にお父さんが感極まって抱っこ→帽子どけて頭撫でる」が本当の真相。 pic.twitter.com/XzbVDuRRl4
登頂成功でハイテンションになってるせいか、お父さんの喜び方も荒々しい感じになっていますが、前後の流れを見ていれば虐待ではないのは明らか。
そもそも山頂ゴール後の出来事なのに、「途中で座り込んだ少年を無理矢理…」というのは酷い誤りです。
個人が発信するツイッターは、情報が玉石混淆となっているため、ソースにする場合は慎重な裏取りが必要なのですが、上記のネットメディアはそれを怠り、目耳を集めそうな醜聞としてアクセス稼ぎをしたのでしょう。
このような「やらかし」に対して、それぞれのサイトがどのように訂正・謝罪をするのか、今後の動きが注目ポイントですね。
まさかそのまま知らんぷり…なんてしないよね?