2018年平昌五輪公式サイトの世界地図から日本が消されている?→元々そういう素材でした
昨日辺りから騒がれているホットなニュースがこちら。
2018年に韓国・平昌(ピョンチャン)で開催される冬季オリンピックの公式サイトに掲載された世界地図から、日本列島が消されているという話。
日本に色々と嫌がらせをしてくる韓国だけに、さもありなんという印象でしたが、よくよく調べてみると決して“わざわざ削った”わけではなさそうです。
問題になった平昌五輪公式サイトの世界地図がこちら。
たしかに日本列島がすっぽり無くなっています。
しかし、この図の元になったと思われる世界地図の素材を探してみたところ、
この素材の段階で日本列島は描かれていませんでした
比較用にすこしずらして重ねてみるとこんな感じ。
この地図素材ではアラスカやミクロネシアなどの島々も描いていない簡略化したものとなっているので、大陸に属していない日本列島も省略されたのだと思います。
平昌五輪公式サイトがこの地図素材を選ぶこと自体になんらかの意図が込められていたと穿った見方をすることもできますが、すくなくとも「わざわざ削った」わけではないことは明白です。
世界に向けた五輪のサイトでそんな即バレな嫌がらせをするわけがなく、やるならもっと判りにくくさりげない嫌がらせを選ぶと思うんですよね。
なので、今回の件を批判するにしても、批判の仕方を間違えないよう気をつけないといけません。
ちなみに平昌五輪の別のページには、日本を含めた世界地図も掲載されていますので、ご参考まで。
追記:その後、日本列島を描き加えたようです。バランスおかしい…
平昌オリンピックのポスターが猪苗代スキー場の写真を盗用している!というのはデマ
今回は手短に。
韓国・平昌で開催される冬季オリンピックのポスターが猪苗代スキー場のホテルが使用している写真にそっくりで、パクりなのではないかと話題になってるそうです。
あの~?
— apio (@apio7777) 2017年6月24日
この平昌オリンピックのポスター? の写真
もしかして日本の猪苗代スキー場の写真じゃない?
まぁ~いつもの事だけどね・・・・! pic.twitter.com/ogeXZYlL4i
これはパクりでもなんでもなく、たまたま同じスキーの写真素材を使っただけ。
Google画像検索で一発です。
いちホテルがホームページ掲載用イメージに独自にこういう写真を撮影するかどうか、わざわざそんな労力を割くかどうか(怠けてるとかそういう意味じゃないですよ)、ちょっと考えれば気づきそうなものですが…
選手宣誓の右手を挙げるポーズはナチス由来というデマ
高校野球などでお馴染みの選手宣誓のポーズ。
これがナチスドイツ由来だから辞めるべきという主張があるのだそうです。
こちらが今回問題提起しているアナウンサーでタレントのサッシャさんのブログ。
ナチスドイツが国威高揚に利用したベルリンオリンピックを由来としているのでやめるべきではないかとのご意見です。
日本の様々な場所で結構日常的に行われている「選手宣誓の時の右手を上げるポーズ」僕がドイツから日本に来た小学校4年生の時初めて日本式の学校の運動会に参加して(正確にはフランクフルトの日本人学校補習校で運動会は経験済み)初めて選手宣誓のポーズを見て内心ぶっ飛びましただってこのポーズ…ナチス式敬礼のポーズなんです…(中略)大人になって調べてみると…このポーズ本当にナチス式敬礼だったのです!というのも選手宣誓のこのしきたりが日本に伝わったのが1936年のベルリンオリンピックがきっかけだったのだとか。当時のドイツはナチス政権開会式でヒットラーに向かって選手宣誓したのがそのまま当時同盟国だった日本に伝わりその慣例だけ戦後も残ってしまったということらしいのです…
ベルリンオリンピックだけをもとにして日本の宣誓文化が根付いたのかどうかは検証が必要ですが、そこにナチス式敬礼という認識があったかどうかは疑問です。
『「青春」の二文字の中に「月日」があった』というフレーズについて揉めてるらしい
少し前から、こんなネタが話題になっているそうです。
どういうことかと言うと、ある作家さんが「永遠と思い込んでいた青春の文字の中に月日があった」という短歌をネットで発表したところ、それを悪名高い無断転載アカウント(@Copy__writing)に盗用され、さらにそれを漫画家の末次由紀さんがお気に入り登録した上で、自身の作品「ちはやふる」に使用していたという話。
RTされたので再掲。画像①2010年10月9日初出の私の短歌を、画像②copy writingが無断転載して、画像③それを漫画家の末次由紀さんがお気に入り、画像④さらにそれを漫画の中の台詞で使う。ちなみに私には何の説明もありません。 pic.twitter.com/B6wldGMGnT
— 逢 (@ai_thankyou) 2016年12月25日
問い合わせに対し 「ちはやふる」発行元の講談社は、「この漫画のシーンは作者の高校時代のエピソードを使用したものだ」と回答し、もともと聞き覚えのあるフレーズだったという説明をしたらしく、それに対してパクりだとかパクりじゃないとか侃侃諤諤やってるようです。
そもそも「青春」の中に「月日」はあるのか?
パクリ論争はひとまず置いといて、私が気になるのはそもそもこのフレーズ自体がナンセンスじゃないかということ。
「春」の部首は「日」なのは間違いないです。これはオッケー。
しかし「青」の部首は「月」なのかというと、それは違います。「青」の部首は「青」そのものなのです。
実際調べてみても、「つき・つきへん」の文字の中に「青」は含まれていません。
単に部首の構成だけの話じゃないかと突っ込まれそうですが、そもそも青の下の部分は「月」ではなく、旧字体「靑」の「円」が変化して“月っぽく”なったもの。
そのため、「月」とは違い、左の縦線(一画目)を払わず、まっすぐ下ろす線を用います。
この部分はあくまで「円」の変形であって、「月」ではないのです。
旧字体「靑」はかなり前に常用漢字から外されてしまいましたが、現在でも「鯖」や「錆」などに名残があります。
見た目が「月」に似てるからこだわらなくても…
…という声が聞こえてきそうですが、言葉や文字から情緒を感じさせる短歌・詩文において、漢字の意味やつくりの扱いはとても重要だと思うのです。
ビジュアルだけ捉えて別の文字扱いするのでは、漢字をただの記号と扱ってるわけで、脳トレクイズと同レベル。
「新大阪にオナラが隠れてる」ってのと同じ発想ですよね。
もともとピント外れてる短歌だったわけで、それをパクった(かもしれない)漫画さんもなんだかなぁと。個人的にはそんなに大騒ぎすることではないのではと思うのです。
青春の中にあったのは「月日」ではなく「円日」だった
こちらが今回の結論。
青春の中で円相場の日足チャートをにらむFX高校生みたいな話になりました。
そういえば、そんな漫画もありますね。
観客に準優勝メダルをプレゼントしたガンバ大阪オ・ジェソク選手がやさしいと話題に!→それは本当に称賛される行為ですか?
今回はサッカーの話。
Jリーグガンバ大阪の韓国出身DFオ・ジェソク選手は、2013年にチームに入団し、今年が4年目のシーズンです。
10月15日にはJリーグ3大タイトルのひとつ「JリーグYBCルヴァンカップ」が行われましたが、オ・ジェソク選手はベンチ入りしたものの出番はなく、チームはPK戦で敗れて準優勝となりました。
準優勝の表彰後にオ・ジェソク選手のとった行動
ガンバ大阪は準優勝チームとして表彰を受け、選手にはそれぞれ準優勝のメダルが授与されましたが、その授賞式直後にオ・ジェソク選手がとった行動が称賛されています。
一昨日行われた、ルヴァンカップ決勝の表彰式の時のオジェソクの行動。
— あっしー🔵⚫️@G垢 (@yui76992637) 2016年10月17日
障がい者の方にメダルをプレゼント…
ほんとに感動するし、改めて
オジェソクはいい選手だと思った😭 pic.twitter.com/klci9vNsR1
表彰台から降りるや否や、通路わきの障害者席の観客に準優勝のメダルをプレゼントしたそうです。
この計らいに、サポ―ターはオ・ジェソク選手を称賛。貴重な準優勝メダルを惜しげもなくプレゼントする優しさが多くのファンの心を打ちました。
メダルをファンにプレゼントとすることの是非
この話、いい話ですよね?私も最初はそう思いました。
ただ、どうしても引っかかるのが、プレゼントしたのが準優勝のメダルだということ。これがシューズやユニフォームのプレゼントなら手放しで称賛できるのですが、私はどうしてもこの点に違和感を覚えました。
メダルやトロフィーというものは、その競技の参加者へ対する大会主催者からの評価であり、ねぎらいであるわけで、競技を観戦していた一般人が受け取るのはちょっと違います。あくまでオ・ジェソク選手本人に対して贈られたものなのですから。
そのメダルを他人に譲渡することは、大会主催者やスポンサーから見れば大会の権威を軽視しているともとれる行為だと思います。
事実、2009年には同じく準優勝に終わった川崎フロンターレの選手が、表彰直後に準優勝メダルを外して悔しさを露にし、問題になったことがありました。
オ・ジェソク選手も壇上から降りた後とはいえ、すぐにメダルを外してファンにプレゼントしたわけです。
このことから、以下の疑念が浮かびました。
これは「プレゼントするためにメダルを外した」のではなく、「メダルを外したからプレゼントした」のではないか?
そして、「もし優勝メダルだったとしても同様にプレゼントしていたのか」?
以前にも準優勝メダル即外しをしていたオ・ジェソク選手
ガンバ大阪は昨年も同大会で準優勝に終わっていますが、実はこのときもオ・ジェソク選手は表彰後すぐにメダルを外していたそうです。
準優勝も簡単なことではない。悔しいけど。すぐにメダルを外すジェソク、今日見たかった。 pic.twitter.com/OqSViQNapZ
— aya (@GAMBA_album) 2015年11月1日
これらを勘案すると、今回の行為は近くにいたファンに要らないメダルを押し付けただけと見えなくもなく、やはり大会に対するリスペクトを欠いた行為ではないかと思うのです。
メダルやトロフィーといった品々は、表彰された本人が持ってこそ意味があるもので軽々しく人に与えるものではありません。
望まない色のメダルだったとしても、立派に称えられて受け取ったものなのですから、記念品として大切に保管するのが本来あるべき形だと思います。
マナーの悪さを注意された選手が逆ギレ?ダーツプロの試合中にトラブルが発生
今回はダーツのお話。
ダーツにはハードダーツとソフトダーツがあって、コルク等でできたボードに金属のティップ(針)を刺すのがハード、電子制御されたボードにプラスチック製のティップで投げるのがソフトですが、どちらにもプロライセンスがあり、プロ選手によるトーナメントが開催されています。
先日静岡ではソフトダーツのプロツアー「SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN 2016 STAGE9」が開催されたのですが、そこでプロ選手同士によるトラブルが起こりました。
トラブルになったのは木山幸彦プロと松永和幸プロの試合で、お互い2レグずつを取り、勝負が決まる最終レグのクリケット(陣取りゲーム)の場面。
こちらがその動画です。
木山幸彦-キレる-JAPAN-2016-STAGE-9--SOFT-DARTS... 投稿者 kiyamakiyama
先行の松永プロ(緑&黄色のシャツ)が順調にトリプル(内側の細い部分)に入れてナンバーをオープンするのに対し、木山プロ(黒のシャツ)は不調でシングル2本入れるのがやっと。
イラつきを露わにし、舌打ちしたり、「あーもう!」と声を荒げたり。
さらには松永プロのスローイング中に声を出したようで(56秒あたり)、松永プロが中断して直接注意する場面も。
ゴルフなどと同様、ダーツでは相手が投げているときは静かに、妨害をしないというのが基本のマナーで、プレイヤーなら当然理解していること。
ところが動画を見ると、それに対して木山プロが逆ギレ気味に言い返している様子が!
その後、ところどころ中断がありながらも試合は続行され、松永プロがこの最終レグを制し、木山プロはトーナメント敗退となりました。
試合後も穏やかではない様子の両選手。
会場で観戦した人たちはこのトラブルを目の当たりにしていますし、さらにこの試合は「SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN 2016」の公式サイトでストリーミング中継されていたので、多くの人が目にすることになりました。
当然、ネット上では木山プロの態度の悪さを批判する声が多数。
しかし、大会から2週間近く経つ現在も、運営側からこの件についての公式なアナウンスは無く、オンデマンド用に公開された試合映像からは問題の部分がごっそりカットされ、つぎはぎだらけのものになっています。
大会の規則には「公序良俗に反する行為、スポーツマンシップに反する行為を行った場合」は1年間の出場停止処分が下される旨が定められているのですが……
大会概要|JAPAN 2013|SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN OFFICIAL WEBSITE
当の木山プロも、大会後に自身のブログを更新しましたが、「対戦相手とちょっとあったけど、謝罪もあったし、俺もきをつけてたらよかったし、そっとしといてよん」と、この件に触れてほしくないと要望。
もちろん今回の揉め事は当事者間のものでしょうけど、プロとして一般の観衆に公開された試合の中で起きたトラブルには、なにかアナウンスがあってしかるべきではないかと思います。
プロトーナメントにはスポンサーがいて、そのスポンサーの商品を一般のダーツプレイヤーが購入し、廻り回ってプロ選手を支えている訳ですから。
日本では社会的地位がまだ十分認められていないダーツプロですが、こんなことやってたら地位向上なんて夢のまた夢ですね。
「日テレ24時間テレビで両脚マヒの少年に対する虐待シーンがあった」はデマ
またデマが蔓延しているようです。
今度は27日から28日にかけて放送された日テレの24時間テレビが標的に。
24時間テレビの富士登頂企画で虐待?
両脚にマヒがある少年が富士山の登頂を目指すという企画で、同行した父親が暴力をふるうシーンが映されていたとネットメディア・ブログを中心に紹介されています。
いずれも、「両脚マヒの少年を無理矢理立たせようとした」「途中で座り込んだ息子に父親がブチ切れた」「頭部を叩いた」というようなもの。
情報の発信源はツイッターに掲載されたGIF動画のようです。
【gifあり】24時間テレビで障害児への虐待が放送されるhttps://t.co/y2TtVGvfav
— かねごん (@KanegonKyouso) 2016年8月28日
どうして子供が嫌がることをするのか。大人の自己満足に巻き込むんじゃない。 pic.twitter.com/v6ELhdSTQ1
実際はどうだったのか
では実際はどうだったのかというと、これは山頂に到達した少年を父親が讃えているシーンで、喜んでいるシーンや頬をさすっている部分をカットしたGIF動画だったため、いかにも虐待っぽく見えていただけでした。
【24時間テレビで両足麻痺の富士山登山の男の子が父親に殴られ虐待される】とあるのはデマ。
— dhfe (@alumikan114514) 2016年8月28日
「富士山頂ゴール→少年の書いた手紙を浜口京子が代読し一同感動→AKBの歌の途中にお父さんが感極まって抱っこ→帽子どけて頭撫でる」が本当の真相。 pic.twitter.com/XzbVDuRRl4
登頂成功でハイテンションになってるせいか、お父さんの喜び方も荒々しい感じになっていますが、前後の流れを見ていれば虐待ではないのは明らか。
そもそも山頂ゴール後の出来事なのに、「途中で座り込んだ少年を無理矢理…」というのは酷い誤りです。
個人が発信するツイッターは、情報が玉石混淆となっているため、ソースにする場合は慎重な裏取りが必要なのですが、上記のネットメディアはそれを怠り、目耳を集めそうな醜聞としてアクセス稼ぎをしたのでしょう。
このような「やらかし」に対して、それぞれのサイトがどのように訂正・謝罪をするのか、今後の動きが注目ポイントですね。
まさかそのまま知らんぷり…なんてしないよね?